栗きんとん

栗きんとん

おせち料理を鮮やかに彩る、黄色の栗きんとん。おせち料理で好きなものランキングでは『栗きんとん』が1番だったとか。栗は加熱に強いビタミンCとEが大変豊富です。甘くて美味しい、しかも美肌つくりに、老化防止に大変有効です。

栗をふかして砂糖を包んでつくられる金団(きんとん)。その由来は栗の色が黄色いため金団(きんとん)と呼ばれるようになりました。(江戸の末期頃から餡そぼろをつけるようになったとされています。)『金』は黄色や黄金、『団』はかたまりなどの意味をもち、黄色に染まった塊(金塊)は、金運や財を成すものにたとえられました。お正月のおせち料理によくみられるのは、きんとんは『金団』=『財宝』の意味があるからのようです。

また栗には『勝ち栗』の意味もこめられています。勝ち栗は古くから作られる栗の加工品です。栗の実を殻のまま干し、臼で搗(か)ち(臼(うす)で搗(つ)くということ)、殻と渋皮とを取り除いたもののことをいいました。戦国時代には兵糧として重宝され、出陣や凱旋の『三献の儀』に用いられるようになりました。(『三献の儀』は勝利、成功、出世の意味を持っており、結婚式の三三九度の元になったといわれています。)また、搗(か)ちが『勝』に通じるため出陣や勝利の祝い、正月料理にも用いるようになったようです。

お正月に食す『栗きんとん』。今年一年が豊かでありますように、また金運に恵まれますようにという願いがこめられています。とても贅沢、且つ縁起のよい欠かすことのできないおせちの一品なのです。