紅白かまぼこ

紅白かまぼこ

正月のめでたさ漂うおせち料理お重の中、紅白に彩られたかまぼこも忘れてはならない一品です。

おせち料理に紅白のかまぼこを、入れるようになったのは江戸時代に入ってからのこと。白身魚は高価で、蒲鉾もご馳走と考えられていました。蒲鉾のはじめは細い竹を芯にして魚のすり身を塗りつけて焼いたものでした。それが『蒲(がま)の穂』に似ていたため『蒲の穂』→『蒲穂子』→『蒲鉾』になったといわれています。(蒲の穂先が『鉾(ほこ)』に似ているためともいわれています)その後桃山時代に入ると、現在のような板付きかまぼこが登場。本能寺での信長の最後の晩餐にも出されたとされています。秀吉の好物だったとも伝えられています。

おせち料理や祝事を彩るかまぼこは、なぜ紅白なのでしょうか。紅と白にはハレの意味があり、お祝いの席では必ず使われる色です。紅はめでたさと喜びを、白は神聖さを表します。一説には、赤が赤坊の誕生、白が死装束や死や別れを意味するところから人の一生説、花嫁衣裳の色から、赤飯の色から、赤が女性の生理血、白が男性の精液をあらわすと諸説いろいろがあります。東アジアやインドネシアにも残っている習わしのようです。紅白かまぼこは『松・竹・梅、結びに菖蒲』などと数々のアレンジの仕方があり、新しい年の喜びをいっそう引き立ててくれます。

年の初めはめでたい紅白の色を使い、今年も喜び多い一年にしたいとの願いがこめられているのです。